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レジストリー委員会
委員長挨拶
心血管インターベンションに対する理解を深め、
手技の安全性を確立することを目指します
日本心血管インターベンション治療学会
レジストリー委員会
委員長 天野哲也
2007年CVIT(日本心血管インターベンション治療学会)として日本で実施されるPCI(経皮的冠動脈インターベンション)手技を登録するプラットフォームとして開始された日本PCIレジストリ(J-PCI)は、開始から17年が経過しました。初期の目的は、日本のすべての冠動脈疾患患者にとってPCIが安全な治療法であることを確立することでした。一方で、近年J-PCIの目的は多様化しています。例えばDesign paperで述べられているように、J-PCIに参加する医療機関が継続的な品質向上を行うための共通データセット基盤を提供し、観察研究やRegistry-based randomized clinical trial (RRCT)などレジストリ内の無作為化比較試験においてより正確なデータセットを提供するといったエビデンス創出ツールとしての付加価値が加わっています。また、J-PCIは米国やヨーロッパの他のレジストリとの協力的なアプローチを開発する予定です。現在米国アメリカ心臓病学会(ACC)とともに、心筋梗塞 (MI)の急性期後のステージにおけるプロトコルを強化し、診療パフォーマンスを向上させる品質改善(QI)イニシアチブを推進するレジストリ統合事業を計画しています。これらの活動を通じて、CVITの使命である心血管インターベンションに対する理解を深め、手技の安全性を確立することを目指します。