メディカルスタッフ 最新情報
メディカルスタッフ委員会
委員長挨拶
新しい医療器具や種々の技術にも対応できるような
メディカルスタッフを育成します
日本心血管インターベンション治療学会
メディカルスタッフ委員会
委員長 山口淳一
1977年にGrüntzigがヒトの冠動脈に対するカテーテル治療を初めて行って以来、患者に対して低侵襲である心血管カテーテルインターベンションは、目覚ましい発展を遂げてきました。対象となる治療病変も、より複雑な手技を必要とするものが増加し、さらに近年は冠動脈治療だけではなく、末梢血管治療、構造的心疾患に対する治療まで大きく拡がってきています。それに伴い、治療におけるメディカルスタッフの協力は不可欠なものとなりました。メディカルスタッフに求められているものは、術者の治療を理解し、円滑かつ安全に手技が終了するまでをサポートすることであり、結果としては、術者と一体となって安全で最高の治療を提供していくことであります。
CVIT独自の資格認定制度である心血管インターベンション技師制度(Intervention Technical Expert: ITE)は、カテーテル室業務に従事する臨床工学技士及び臨床検査技師を対象としたものです。初代コメディカル委員会委員長の一色高明先生のもとでスタートし、2014年から佐藤匡也先生、2018年から中川義久先生、そして2022年から私が引き継ぐこととなりました。カテーテル治療分野の発展は、今後も更に多角的に進んでいくことが予想されますので、基本的な専門知識を身につけることはもとより、新しい医療器具や種々の技術にも対応できるようなメディカルスタッフを育成することを目標にしていきたいと考えております。
また、今後の医師を含む医療従事者の働き方改革推進のための、医療現場におけるタスク・シフト/シェアについては、メディカルスタッフの方々の協力なくして成り立つものではありません。各職種の認定制度を一層充実させるとともに、この喫緊の課題についてもしっかり取り組んでいく所存であります。是非とも皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。