CVITについて

理事長挨拶

理事長就任のご挨拶

心血管治療の未来へ

心血管インターベンション治療の
更なる発展を目指します

帝京大学医学部
内科学講座・循環器内科

上妻 謙

帝京大学医学部 内科学講座・循環器内科 上妻 謙

このたび、伊苅前理事長の後任として新理事長を拝命致しました帝京大学の上妻です。就任に当たり多くのご支持、ご支援を頂戴しまことにありがとうございました。日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)は、会員数12,000人を超す心血管カテーテル治療を代表する団体ですので、その重責に本当に身の引き締まる思いです。

超高齢社会、少子化社会となり、医療をとりまく環境は極めて厳しい局面となってきました。新型コロナウイルスによって受けた日本経済、医療のダメージは深刻で、今後医療費は大幅に削減されることを余儀なくされてくるでしょう。その中で循環器医療は患者さんの生命、ADLを保つために極めて重要な分野であり、カテーテルインターベンションは積極的な治療の中心となっています。この重要な医療を守るために、J-PCIレジストリーをはじめとしたNCDデータを用いて解析し、正当な診療報酬の働きかけを外保連、内保連に行っていく必要があります。さらに2024年には働き方改革の法律が実行され、国民の生命を守る循環器救急診療の破綻が予想されています。CVITとしてはその医療崩壊を最小限に食い止めるための働きかけを行政、マスコミ、医療機関に行っていき、破綻した地域を救済する方策を練り、地方医療をサポートできる体制構築に努めていく必要があります。さらに若手医師にとっても魅力ある分野としていく必要もあり、ライブ・WEBを利用した教育カリキュラムの充実、学会誌のインパクトファクター取得、カテーテルインターベンションの意義を高めていくエビデンスの創出、新しい治療技術の早期導入と適切な施設基準の設定など、CVITが取り組んでいくべき課題は多数あります。

難題が山積みですが、心血管カテーテル治療の代表の学会として、PCIだけではなく、EVTやSHDにおいても中心的な存在となるよう努めていきたいと考えています。各地域、各領域の先生方から是正が必要な点についてぜひ声を上げていただきたいと思います。専門医制度も含めて、CVIT会員の皆様のキャリアを担保できるような体制を築ける学会にしていくため、理事長として誠心誠意取り組んでいく所存であります。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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