血管や心臓の病気を“カテーテル治療”で治す専門家の学会です
日本心血管インターベンション治療学会 CVIT (CardioVascular Intervention and Therapeutics:シーヴィット)は、心臓や足の血管、心臓の弁の病気に対して、カテーテルを使った治療(インターベンション治療)を研究・実践する医師や医療スタッフの学会です。
この治療法は、胸やおなかを切るような大きな手術ではなく、手首や足の付け根の血管から細い管(カテーテル)を入れて、血管の詰まりを広げたり、人工の弁を心臓に入れたりします。体への負担が少ないのが特徴で、現在では高齢の方にも多く用いられています。
CVITは、より安全に、そして一人ひとりの患者さんに合った最適な治療が届けられるよう、医療現場を支えるプロフェッショナルたちの集まりです。
CVITの治療対象はさまざまです
CVITが対象とする病気や治療分野は、心臓だけにとどまらずあらゆる血管が対象となります。
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心筋梗塞・狭心症
心臓の血管(冠動脈)が詰まったり細くなったりする病気です。バルーン(風船治療)やステントで血流を回復させます。
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閉塞性動脈硬化症
足の血管の動脈硬化により、歩くと足が痛くなるような病気です。足の血管もカテーテルで広げます。
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弁膜症
心臓の弁において血液が逆流したり流れが悪くなる病気で弁膜症と呼ばれます。カテーテルで人工弁を入れたり、弁をクリップすることにより逆流の治療を行います。
CVITの役割と目的
CVITは、こうした治療を安全かつ有効に行うための新しい技術や知見を生み出し、それを広く医療現場に届けることを使命としています。
また、医師や医療スタッフへの教育・研修、診療の質を高めるためのガイドライン作成、臨床研究の推進などを通じて、心血管疾患の予後改善に取り組んでいます。
「心血管疾患患者に対する有効かつ安全なカテーテル治療の開発と発展、及び臨床研究の推進とその成果の普及をもって、診断治療技術の向上と学術文化の発展に資することにより、心血管疾患の予後改善の責務を広く社会に果たすことを目的とする。」(定款第3条より)
CVITの主な活動
- 新しい治療技術の研究と普及
- 医師・コメディカルへの教育とトレーニング
- 治療の質と安全性を高めるためのガイドラインの作成
- 若手医療者の育成と国際的な交流促進
もっと知りたい方へ
「カテーテル治療って、具体的にどんなことをするの?」
「どんな病気に使われるの?」
という方のために、詳しい解説ページをご用意しています。