Research Proposal公募

Research Proposalの公募について

CVIT会員・データマネージャーの皆様におかれましては、いつもレジストリー運営に多大なるご尽力を賜り、改めまして御礼申し上げます。

2023度もレジストリーデータを用いた解析計画書(Research Proposal)を公募いたします。Research Proposal事業からこれまで40編前後の論文が掲載されていますが、一部循環器学会などのガイドラインへ引用され、あるいは行政との折衝材料として活用されるなど極めて重要な活動となってきております。実際Research Proposalからの論文が元となりロータブレータ施設基準緩和が実現しました。さらには先日のCVIT誌インパクトファクター獲得にもこうした学術論文引用が大きく貢献しているものと思われます。今後もこうした学術的発信により、PCIが安全かつ有用な治療として確立するとともに、CVITとしてのプレゼンス向上も目指します。CVIT会員の皆様におかれましては、是非ともこうしたエビデンス創出の一端を担っていただきたいと思います。

2019年以前に発表されました論文に関してはそのサマリーが2020年CVIT誌のReviewに掲載されております

また、NCDの学術研究のデータ利用研究にも掲載されております

なお、既に2022年度に採択され、現在解析・投稿中の論文としては下記が含まれておりますので、ご注意ください:

  • (2020年案件:JACC Asia 採択)Clinical Presentation and In-Hospital Outcomes of Acute Myocardial Infarction in Young Patients
  • (2020年案件:in revision)Age-stratified Prevalence and Relative Prognostic Significance of Traditional Atherosclerotic Risk Factors
  • (2021年案件:Am Heart J 採択)Characteristics and outcomes of patients with no standard modifiable risk factors undergoing primary revascularization for acute myocardial infarction
  • (2021年案件:Am J Cardiol 採択) Volume-Outcome Relations of Percutaneous Coronary Intervention in Patients Presenting With Acute Myocardial Infarction
  • (2021年案件SHD:Circ J 採択)Intracardiac Echocardiography Guidance for Percutaneous Transcatheter Closure of Atrial Septal Defects
  • (2021年案件:投稿中)Percutaneous Coronary Intervention Practice Patterns and Outcomes of Female Operators
  • (2021年案件:Cardiovasc Interv Ther 採択)Failure to Rescue and Procedural Volume Following Percutaneous Coronary Intervention Related Complications
  • (2022年案件:J Endovasc Thera 採択)Comparing the Safety and Feasibility of Endovascular Therapy via Transradial and Transfemoral Approaches in Patients with Aortoiliac Occlusive Disease
  • (2022年案件:投稿中)施設評価のためのフィードバックシステムの検証
  • (2022年案件:投稿中)心原性ショック例における Door-to-Balloon Time の検討
  • (2022年案件:in revision)補助循環デバイスの使用実態と予後
  • (2022年案件:投稿中)透析患者に対する Transradial Approach の意義
  • (2022年案件:投稿中)CPA症例の長期的予後検討
  • (2022年案件:投稿中)Impact of intravascular ultrasound guided endovascular therapy on the periprocedural outcomes in patients with symptomatic lower-extremity artery disease
  • (2022年案件:作業中)シースサイズと出血合併症の関連
  • (2022年案件:作業中)急性心筋梗塞の長期的予後に関する性差検討

この他、既に2021年度に採択され、現在解析・投稿中の論文としては下記が含まれておりますので、ご注意ください:

  • (2020年案件:JACC Asia 採択)若年者へのPCIの背景と短期成績
  • (2020年案件)冠動脈危険因子の年齢別の寄与
  • (2021年案件:作業中)SMURF症例の短期成績
  • (2021年案件:作業中)Primary PCIのVolume-Outcome Relationship
  • (2021年案件:投稿中)Failure to Rescue and Procedural Volume Following Percutaneous Coronary Intervention Related Complications: From the National Japanese Clinical Data
  • (2021年案件:作業中)Percutaneous Coronary Intervention Practice Patterns and Outcomes of Female Operators From the CVIT Registry in Japan
  • (2021年案件SHD:投稿中)ASD Closureに対するTEE vs. ICE

この他、過日全国(47全ての都道府県よりご登録)の170施設よりご協力いただいた、2017年~2018年施行症例の1年予後調査データにつきましても、2020年度から応募を受け付けております。ただし、ご協力いただいた施設を優先的に審査させていただいております。また、2020年に新たにご登録いただいたデータも固まり次第、公募の対象としていく予定です。

CVITレジストリー委員会
委員長 天野 哲也

2023年度公募について

申請期間:2023年8月21日(月)−9月29日(金)17:00までにメール添付必着

  1. 年間のスケジュールが決まっており、期間外の申請は受け付けられません。
  2. 1施設から2申請までを上限とさせていただいております。
  3. 1年間を通してPeer-Reviewのある国際誌に論文として採択されることがゴールとなっております。

審査は、申請者が一切審査員には知らされない形式で公平性を保って行っております。
参考(スライド7ページ目):https://www.cvit.jp/_assets/documents/registry/data_manager/10/7.pdf

タイムライン

  • レジストリー委員会・実務小委員会による審査を経て、2023年12月1日(金)の理事会にて最終採択候補課題を報告し、 解析担当者との最終面談を経て、最終採択課題を決定。
  • 内容に関しては ①学術的重要性(Novelty)と共に ②レジストリー解析に適したデザインかどうか(Feasibility)、さらに ③国際誌への投稿実績(Performance)により総合的に判定させていただきます。
  • 2023年12月:NCDに必要なデータ申請、さらに研究グループ間での秘密保持契約締結を行います。
  • 2024年1-2月:解析委員と研究グループの間で解析プロトコールを完成させ、その後、解析の実施を行います(データの受け渡しは一切行わず、解析は全てNCD内で解析担当委員より行われます)。
  • 2024年3-4月:解析結果をお渡しします。その後3ヶ月程度での論文のFirst Draftの完成を目安としております。

上記、タイムラインの締切を守れず、解析担当委員およびレジストリー委員会が伝えた再検討後の締切から3か月経過し、何ら進捗などのアクションがない場合には、事務局から最終通達を行った後にレジストリー委員会並びにレジストリー実務小委員会の判断で論文化を行っていくことといたします。なお、これまでに一件(2019年採択課題)に取り下げがございました。

申請書

※収まりきらない場合は、適宜ページを追加してご提出ください。

提出先(申請書をメール添付でお送りください)

CVIT事務局 レジストリー委員会担当:info@cvit.jp

(参考)過去の不採択課題について

1 【周術期心筋梗塞】をアウトカムとする解析 現フォーマットでEndpoint の数としては十分なのですが、このイベントに関する定義が施設ごとにばらついており、全体解析が非常に困難です(2016年)。
2 2012年より以前のデータを用いた解析 2012年以前のUMINのデータに関しては、2013年以降のNCDのデータと統合しての使用は現実的に困難です(2017年)。
3 IVUS・OCTに関する解析 IVUS/OCTの項目は存在せず、原稿のフォーマットで解析は不可能です(2017年)。
4 IABP使用のトレンドに関する解析 2016年より以前には【IABP】の項目が存在しておらず、その期間が含まれている解析は困難です(注. 【Cr】・【Hb】値、【術前検査】、【術前抗血小板薬・抗凝固薬】に関しても同様です;2017年)。なお、【Cr】・【Hb】につきましては、今後登録が必須されることになっておりますので、将来的に解析ができるようになるものと考えられております。
5 冠動脈穿孔の発生率と予後に関する解析 合併症の情報として冠動脈穿孔は存在しないため、解析は不可能です(2017年)。
6 同じ症例に対する複数回のPCIを検討する必要のある解析 匿名化された情報を扱っているため、個別のPCI登録情報を紐づけすることはできません(2018年)。
7 世帯情報や保険に関する情報を検討する必要のある解析 上記と同様、匿名化されている情報を扱っておりますので、個別の個人情報との連結はできません(2018年)。
8 CTOに関する解析 病変がCTOか否かという情報は含まれておらず、解析は不可能です(2018年)。
9 BMIに関する解析 現フォーマットには項目が設けられておりません(2019年)。
10 性差に関する解析 2019年度に多数応募がございましたが、性差に関しては以前の研究で網羅的に行われております(Am J Cardiol. 2017)。新規性に関して採択には至らない可能性が高い案件となります。
11 CPA解析 CPAやショックのアウトカムに関しては現状の J-PCIでは交絡因子の補正を行い得る項目が少なく、実施は困難と考えております。
12 出血、Hb値 十分に出血に関する交絡因子に対する補正を行い得ない可能性があります。また、Hb値は2020年まで非必須項目であったため、適切な形での実施は困難と判断された事案が多くみられました。

(お問い合わせ先)
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一般社団法人 日本心血管インターベンション治療学会
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事務局 レジストリー委員会担当
佐藤淳子 / 佐々江 瞳/ 川内真美

事務局 レジストリー長期予後調査担当
岡本佳代 / 佐藤淳子
〒104-0033 東京都中央区新川2-20-8八丁堀スクエア2F
URL: https://www.cvit.jp/
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※CVIT事務局はテレワーク運用しております。ご連絡はメールにてお願いいたします。