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2022年03月11日

J-PCIレジストリーからCOVID-19に関する論文アクセプトのご報告

CVIT会員の皆様

コロナ禍での診療、日々大変なことと存じます。
コロナ禍の日本のPCIの状況はどうであったか気になるところですが、このたびJ-PCIレジストリーを解析した結果が論文としてThe Lancet Regional Health Western Pacific誌に2022年3月1日にアクセプトされました。

Title : Percutaneous Coronary Intervention during the COVID-19 Pandemic in Japan: Insights from a Nationwide Registration Data Article (Original Research)

CVIT英文ホームページでは、掲載に先立ち、Summaryとfigureを掲載しております。
https://cvit-web.com/covid-19/

内容の簡単なまとめですが、2020年5月の第一波の時にはPCIの施行件数が減少する一方で、STEMI、ショック、心停止など重症化してから来院する例が増加し、院内死亡率が増加しました。ところが、第二波以後は、PCI件数や死亡率なども従来と同様の診療レベルを維持できていたことがわかりました。
これは、CVIT会員の皆様の努力で、第一波の経験から診療体制を急ピッチで整えていただいた結果であり、日本の医療にCVITが素早く的確に貢献した証であると思います。また、急にPCI件数を減らすと死亡率が増加することも示されました。日本のPCIの質の高さを示すものであると私は認識しております。

レジストリーにご登録いただいているCVIT会員の皆様、この研究を素早くまとめていただいた、山地杏平先生をはじめ、レジストリー委員会のメンバーには深く感謝申し上げます。掲載されましたら、改めて皆様にご案内させていただきます。

日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)
理事長 伊苅 裕二

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