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2012年1月 1日

CVIT理事長:木村 剛より年始のご挨拶

平成24年1月1日
CVIT理事長   木村 剛

CVIT 会員の皆様

平素はCVITの活動に多大な御協力を賜り、心より感謝申し上げます。平成24年の年始にあたり一言、御挨拶申し上げます。

私がCVIT理事長を拝命し、早くも1年半が経過いたしました。この間、日本は東日本大震災に見舞われ、この未曾有の大災害に学会としてどのように対処するか難しい判断が求められました。支援活動としては小田弘隆先生をチームリーダーとする震災対策プロジェクトチームが中心となって、他の学会に先駆けて診療支援活動を開始、継続できたことを誇らしく思います。診療支援に手を上げていただいたボランティア医師の皆様の高い志はもとより、CVIT会員の皆様に心を合わせて行動いただいたことがCVITの支援活動を支えてくれたと考えております。

平成23年度の年次学術集会の開催についても、ぎりぎりまで決定を延ばして議論いたしました。最終的には被災地の会員のみなさまからの「是非、年次学術集会を開催して欲しい」という声に後押しされて開催にこぎつけました。年次学術集会会長の南都先生にはぎりぎりのタイムテーブルの中で御努力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。多くの皆様に御参加いただき、大変活気のある年次学術集会になりました。心血管疾患の治療者の集まる学会としてCVITの立場、役割はますます大きなものになって来ていると再確認しております。

このような状況において、私がCVIT理事長として進めるべき仕事は山積しております。CVIT専門医試験における実技試験については、倫理的な側面からの議論を進め、倫理委員会では倫理的に問題無しとの御判断をいただきました。これを受けて専門医制度審議会で、多くの会員の皆様に受け入れていただくことの出来る実技評価の形態について議論を進めております。また懸案の選挙制度につきましても、次回の代議員選挙は皆が納得できる選挙制度で実施できるように、議論を進めております。

今後のCVITの方向性としては、CVITの社会的な発言力を高めていかなければいけないと強く感じております。新しいデバイスや薬剤の薬事承認、既存の治療も含めた保険償還や診療報酬の問題、経皮的大動脈弁置換術や難治性高血圧に対する腎デナベーションなどの新規治療の施設基準や施行医基準の作成、ガイドラインの作成や改訂への関与など、CVITの積極的な発言が求められる案件が山積しております。CVITの社会的な発言力を高めるために必要なことは、日本の心血管疾患医療をあるべき方向に導く医療従事者の集まり、即ち学会として社会に認知されること、社会から高い評価を受けることであると考えております。

このような方向性での活動として、実技評価を伴う専門医制度の構築は重要であり、また昨年は中村正人先生に御努力いただいたJ-AMI Registryで大きな貢献をすることができました。今年はJ-PCI Registryの充実が最大の課題であると認識しております。何と言いましてもPCIがCVITの中心的テーマであることは間違いなく、PCIの適応を含めた実施状況、成功率、合併症などについて社会に対して定期的に情報提供することはCVITの義務であると考えております。重要なことは、「J-PCI Registryの提供する情報が有用で、日本の診療実態を反映する信頼に足るものである」ことを学会員が実感できるようなデータベースとして整備することです。J-PCI Registry充実のための具体的な方法論については改めて御連絡させていただきますが、「今年はCVITとしてJ-PCI Registryを充実させるこが決定的に重要である」ということをCVIT会員の皆様の共通認識としていただきますよう御願い申し上げます。

CVIT会員の皆様におかれましては、厳しい医療環境の中で御苦労も多いことと拝察いたしますが、CVITの活動に一層の御支援を賜りますよう御願いいたしまして、私の年始の御挨拶とさせていただきます。

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